副業で“5千円すら稼げない”現実|ゼロに叩き落とされ続けた僕の体験

心の裏側ログ

副業で“5千円すら稼げない”
——ゼロに叩き落とされ続けた僕の現実

「小銭のはずが人生の分かれ道」

「副業なら誰でも月5万円はいける」
そんな言葉を、SNSや広告で何度も目にしてきた。

でも僕の現実は、その手前。
5千円すら安定して稼げない。

借金を抱え、「小銭でもいい、まずは5千円」と願って始めたはずの副業。
けれど、その小さな数字ですら遠かった。
5千円なんて電気代の一部にもならない額。
でも、僕にはその数字が人生を変える“最初の証拠”に見えていた。

更新ボタンを何度押しても報酬画面は「ゼロ」のまま。
背筋に冷たい汗が流れる。

まるで「お前に市場価値はないよ」と突きつけられている気がした。

「ゼロに戻る夜の連続」

半年で150記事。
深夜1時まで画面に張り付き、ぼんやりする頭でキーボードを叩き続けた。
でも収益は 74円。
缶コーヒー1本にも届かない。

クラウドソーシングでは、1文字0.5円。
8時間かけて書いても2,500円。
次の日は目の下にクマを作りながら出社し、
満員電車で「昨日の徹夜はなんの意味があったんだ」と自問する。

せどりでは30万円分をカードで仕入れた。
玄関に積まれた段ボールを見て「これで返済に近づく」と信じた。
でも現実は値崩れ。赤字の山。
段ボールを避けるように家を歩くたび、胸が締め付けられた。

こうして少しは稼げても、月単位で見ると5千円に届かない。
3千円で止まった月もあった。
「あと2千円が遠すぎる」
パソコンの前で数字を見つめながら、ため息を吐いた夜を今も忘れられない。

「副業なら誰でも月5万円いける」と言う人たちが、まるで別世界の住人に見えた。

「5千円が遠い3つの理由」

副業で「5千円すら稼げない」現実には、3つの構造的な理由がある。

1.単価の低さ
ライティングやデータ入力など、低単価案件ばかりに依存していると、
時間を増やさない限り収入は伸びない。
1記事2,000円以下では、本業との両立を考えると限界がすぐに来る。

2.仕組み化の不足
記事を書いても、せどりで仕入れても「一度きり」で終わる。
積み上がるストックがなく、毎月ゼロに戻る。

3.労力の限界
本業が終わってからの副業。
深夜まで頑張っても、眠気と疲労で効率は落ちる。
「頑張れば届く」と思っても、体がついていかない。

副業調査(2024年)によれば、月1万円を安定して稼げる人は全体の27%。
月5万円に届く人は17%。
つまり、5千円すら突破できない層が多数派なのだ。
しかもこの数字は副業歴3年以上も含む。初心者にとってはさらに過酷だ。

僕もその“多数派”に埋もれていた。

「小銭を笑うな、折れるな」

僕が悟ったのは、「額の大小じゃなく、届かないという現実が人を折る」ということだ。

ゼロのまま更新ボタンを押し続ける絶望。
「あと少し」に届かない苛立ち。
それは収益額以上に、心を削る。

だから今はこう決めた。

  • 単価を上げるために「提案の質」を磨く
  • 記事やノウハウをストック型にして「ゼロに戻らない仕組み」を作る
  • 小銭でも「確実に届くライン」を一歩ずつ積み上げる

これは華やかな戦略ではない。
でも「5千円すら届かない現実」に潰されないための、生存戦略だ。

「5千円の壁は小さくて大きい」

5千円。

誰かにとっては飲み会代にすらならないかもしれない。
でも、僕にとっては「ゼロと希望を分ける数字」だった。

「副業なら誰でも月5万円いける」と言う声に背中を押され、僕も挑戦した。

けれど現実はその手前。

5千円すら安定して稼げない。

机に突っ伏し、天井を見つめ、唇を噛みながら「もうやめたい」と呟いた夜。
それでも、ゼロのまま終わるのはもっと怖かった。

だから今日も、画面の前でキーボードを叩いている。
5千円という小さな壁を超えたとき、きっと何かが変わると信じて。

もしあなたも「たった数千円」が遠く感じているなら、こう伝えたい。

それは小銭じゃない。

人生を変える最初の数字だ。

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